勝利の戦い

私は、本書を霊的戦いというテーマの学びに何年も費やした後に書いた。長い時間をかけて学び、教え、この本に書いた原理を実践した。霊的戦いの結果として、偉大な神の奇跡が、私が牧師をしている教会に起こるのを見てきた。本書で後に述べるように、町全体が神によって勝ち取られ、これらの原理を使うことによって、完全に変えられるという神の奇跡を私は見てきたのだ。教会が動くとき、戦いの祈りによってその領域で何が出来るのか、「奇跡の町」アロマロンガの例をケーススタディーとして引用しよう。リバイバルが起こるとしたら、霊的戦いが鍵となる要素だと分かってきたのだ。霊的戦いは、地域教会に全ての牧師が待ち望むような結果をもたらすことを証明してきた。この文章を書いている間にも、私たちの地域教会では毎週平均二百人が救われている。
私の個人的経験から言えるのは、ピーター・ワグナー博士が説明しているように、三段階の霊的戦いを同時に行う必要があるということだ。教会は、悪霊を追い出す働きという、明瞭で分かりやすい計画(第一段階)と、オカルトに対する永続的な戦略(第二段階)、そしてもちろん、戦略的レベルの霊的戦い(第三段階)の計画を立てる必要がある。時折、最初の二つの段階を踏まずに、第三段階だけが強調されることがあるのは確かである。第11章に書いてあるように、聖書には使徒パウロがそれら三つのレベルで同時に戦い、明らかな結果を出したことが書かれている。
霊的戦いの祈りは、預言による要塞の破壊と共に働き、実際に都市や領土、国全体さえも信者の手に渡すことができるのだ。その信者とは、キリストに属するもののために自ら進んで戦う者たちである。私は神が我が国に重大な変化をもたらされるのを見てきた。グアテマラの多くの人々の祈りと断食の結果、クリスチャンの大統領が与えられたのだ。今日、我が国の国民は、自ら得た進歩と祝福の証人である。グアテマラの信者の数は人口の40%を超えると言われている。預言的な執り成しによって天が開かれているので、宣教が容易くなるという祝福にあずかっているのだと個人的には信じている。
私は、執り成しの祈りこそが歴史を変えるものと確信し、それを証する。それは、私たちの国々に影響を与え、失った領土を取り返し、キリストのために、贖われた土地という財産を子どもたちに受け継がせる方法でもあるのだ。
霊的戦いとは単なる名称であり、現代のトレンドでもあり、ただの目新しいものにすぎないかもしれないが、神は御自身が教会に期待していることを教えてくださり、 私たちを本来の計画に戻すために、この時を用いてくださっているのだと心から信じている。
私の願いは、地域教会の牧師の視点から、霊的戦いの観点を文章にし、それを共有することである。私たちの結論、間違い、達成したことを明らかにするのだ。聖書の土台から、それぞれのポイントを私たちの生きた例から説明しよう。理論だけでは十分ではなく、概念の実際的な応用が必要だと私は確信している。そして、私たちの結果が確実なだけでなく、予測可能なものであることもお見せする。御国のために実を結んでいることが分かるのは、この方法でしかないだろう。これに対して、私が霊的戦いの全体像と呼んでいるものを紹介しよう。これには人間の三つの部分でもある、霊・魂・肉体からなる三つのポイントに関する学びが含まれる。これは私たちの社会の全ての領域を激変させる、霊的戦いの世界的戦略法を練り上げる助けとなるだろう。
「勝利の戦い」ハロルド・カバレロス博士著
カバレロス博士のインタビュー動画

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