第23章より抜粋

私たちは高い山の上に立ち、神がそよ風の吹くころに、アダムとエバと共に歩かれたエデンの園を見下ろしました。 崖の上にルシファーがいて、その姿は巨大で黒い、骨ばったコウモリのようでした。その横には大天使ミカエルが立ち、二人は眼下で新たに形作られた被造物をじっと見つめていました。
ルシファーの焦点と知性が手に取るように感じられました。考え事をしていたルシファーは、ミカエルに向かって一見穏やかそうな口調で話しました。「神がいかに彼らを愛し、溺愛しているか見てください。いかに喜びをもって彼らを養い、守り、教え、導いているか。彼らの美しさと純真さには非の打ちどころがない。神ご自身の小さな似姿だ。」 彼は目を細め、怒りを込めると続けました。「 彼らは、私たちのすべての力を合わせた以上の力と運命を内に秘めている!君は彼らに仕えるというのか!?」嫌悪と憎しみを込めて、彼は言いました。
ミカエルは毅然とした態度で「私は仕える」と答えました。

「彼らは主の栄光を着せられている!衣のように身にまとっているのだ!それが私とどう違うというのか?」ルシファーは問いただしました。

「君は主の栄光を自分で手に入れたが、彼らの場合は、いと高き方から与えられたものだ。そこが違う。」ミカエルはそう答えました。

「ミカエルよ」ルシファーは懇願しました。「あの栄光の衣が持つ力と魅力を、私は身をもって知っている。一瞬でもそれを身につけた者は、それなしでは生きていけないのだ!私の天使たちを見よ。私は彼ら一人ひとりに、いと高き方の賛美の外套をまとわせた。その快楽を味わった彼らは、一人たりとも私のそばを離れていない!自分たちがそれを手に入れるまでは、彼らは神へ戦いを挑むのをやめないだろう。」

「君は自分の選択の結果をきちんと見つめたことがあるか?ルシファー、君は自分の姿を見るのを避けようとしているが、君自身の本来の栄光さえも失われてしまったのだ」と、ミカエルは退けて言いました。
怒りが爆発し、ルシファーはミカエルに飛びかかりました。「主のみこころによる、この『小さな神々』たちは、自分の栄光に満足することなく、もっともっと多くの栄光をも欲するようになるだろう!神が彼らに私たちを治めさせるとでも?絶対にあり得ない!私は彼らから栄光を奪い、彼らは私の前にひれ伏すことになる!」

ミカエルはルシファーを投げ倒し、その剣で地面に押さえつけました。「ルシファー、お前に残された時間は短い。地獄の火がお前の到着を待っているのだ!」

シャーリー・シーガー著 「聖なる神秘」2022年

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