突然、私の名が御座へと呼ばれるのが聞こえました。自分が列の前へと進み出て、すぐに幻と融合するのが見えました。私のフルネームに続いて聞こえたのは、「父はトーマス・E・ロス、その父はハロルド・ロス、その父はジョン・ロス、その父は…」という声でした。他にも、太古の昔に遡って自分の先祖だと分かる男性の名前が次々と出てきました。私は、自分が立っているクリスタルのような大理石を見つめました。 すると、主の御声が私の名を呼ぶのが聞こえたのです。私は恥の意識に覆われていて、なかなか神の目を見上げることができませんでした。聖なるお方の臨在の中に立つと、清くないものや汚れたものがすべて、心の中にはっきりとその姿を現すのです。私のすべてを丸ごと覆い隠してしまいたい、逃れたいという思いに駆られました。主の完全さの前では自分がまるで汚いもののような気分になり、それは刻々と強くなっていきました。私はゆっくりと顔を上げ、いのちそのものを造り出す創造主 と目を合わせました。部屋の中のすべてのものが消え、私はその猛烈な美しさと御力に我を忘れました。様々な思いが頭の中を激しく駆け巡り始めました。「私は充分に悔い改めただろうか」「本当にイエス様を受け入れただろうか」「充分に与えただろうか」「充分に愛しただろうか」「主のために充分に何かしただろうか」「私は地獄に向かっていたのかしら」力が抜け、膝が崩れるのを感じました。私が倒れるのを受け止めるかのように、神の目の中にあった炎が、神の目を離れて私の目に入りました。それはまるで探査針のように身体中を通って、静脈や臓器、神経の末端に至るまで、くまなく満たしていきました。私の魂に浸透し、川のように私の心や意志や感情の中を流れ、そこにあるものと足りないものをすべて把握しました。前の男性と同じように、神が私の中に見ているものはすべて、皆に見えるようにドーム状の天井に表示されていました。私が犯した罪、怠慢、ののしり、不注意な発言、無視して通り過ぎてしまった必要を抱えた人々が、天のすべての存在に向けて表示され始めたその時… 探針は魂を通り抜けて、私の霊の真ん中に入りました。神のまなざしのその燃えるような光は、生まれ変わって生き生きとした霊 ― 御子の光といのちと愛に満ちた霊 ― を私の中に見出したのです。それは、天に入ることができる唯一の霊でした。神の炎が私の霊と溶け合った瞬間、ドームの画面が真紅の赤に変わり、私の罪は画面からも、見ていた全員の思考や心からも消えました。それはまるで無かった事のように、すっかり消えてしまったのです。 神の霊が私の中に御子のいのちを見つけ、私は無実で清いと宣言されました。真紅のドームが白と金の鮮やかな色に変わると、部屋の中で歓声が上がるのが聞こえました。知恵がささやきました。「これが救いの勝利の色よ!イエスがあなたのためにしてくださったことがわかる?」 全能の神と、その御子である私の救い主イエス、そして素晴らしい聖霊の御力と愛に、私は安堵と愛と深い感謝と畏敬の念で涙を流しました。善行であれ悪行であれ、ふさわしくない行いがすべて焼き尽くされ、残るのは神の御子イエス・キリストの義だけという永遠の火を、私は通過したのです。

シャーリー・シーガー著 「聖なる神秘」2022年出版

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